|
===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ ー : [ちょうおん] (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
ブリーズ(露:, ローマ字表記:Briz, 日本語で''そよ風''の意)はロシアで開発された上段ロケットである。クルニチェフ国家研究生産宇宙センターで生産され、ロコット、プロトン、アンガラ・ロケットに搭載されて使用する。ブリーズ・シリーズはこれまでにブリーズ-Kを基本とし、ブリーズ-M、ブリーズ-KMの各派生形が開発されている。推進剤はN2O4とUDMHというハイパーゴリック推進剤を使用している。ブリーズ-Mにおいて、1基のRD-2000エンジンを使用し、推力、比推力326秒を得ており、一回の飛行で3,000秒間燃焼することが出来る。 == 特徴 == ブリーズ上段ロケットは人工衛星を様々な軌道に投入するために設計された。 メインエンジンは一回の飛行で8回までの再着火能力を持っている〔Proton Launch System Mission Planner's Guide International Launch Services. Retrieved on 2008-03-23〕。 軌道上での稼働時間は、ブリーズ-Mにおいて24時間であり、これは搭載された蓄電池の容量によって制限されている〔。標準的なプロトン-M/ブリーズ-Mでのミッション設定において、打ち上げから衛星分離までに掛かる全ての時間はおよそ9.3時間である〔。上段にブリーズ-Mを使ったプロトンでの打ち上げは宇宙機を地球離脱軌道に投入することもできる〔。 ブリーズは衛星と共にペイロードフェアリングに格納されるため、寸法を出来る限り小さく設計されている。前任のブロックD上段ロケットと比較して小型化したため、より大きな衛星を搭載できるようになった。プロトン-Mはブリーズ-Mと一緒に使えば4,385 kgの衛星を軌道に投入できる。例えばA2100AXのような衛星を、目標とする遠地点35,786 km、近地点7,030 km、軌道傾斜角17.3°の軌道に投入できる。 ブリーズ-Mはブリーズ-KMをコア・モジュールとして周囲を取り巻く切り離し可能なドーナッツ型の増槽が追加されている〔。ポンプ駆動で首振り可動式のRD-2000エンジン一基で推力を得ている〔。 ブリーズ-Mは、5645 kgのペイロードを静止軌道へ1500メートル毎秒の残余速度を持った状態で、静止トランスファ軌道へ投入することができ〔Proton/Breeze-M International Launch Services, retrieved on 2009-03-23〕、二個以上の衛星の同時打ち上げにも対応する。その際、再着火能力を活かしそれぞれの衛星を違う軌道に投入することも出来る〔。 ブリーズ-KMは円錐形状のタンク区画と推薬タンクの窪まった場所に位置するエンジンで構成されたシングルピース構造であり、 ロコットの三段目として使われる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ブリーズ (ロケット)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|